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お笑い芸人と弁護士による「事故物件セミナー」を開催しました!

2019年5月31日(金)に川越市の「ウェスタ川越」にて、お笑い芸人と弁護士による「事故物件セミナー」を開催し、330名の方にご来場いただきました。
昨今ネットやSNSを通じて社会的にも急激に認知が進んだ“事故物件”にスポットを当てて、弁護士・お笑い芸人という異色の構成で、消費者の方にも分かりやすく楽しめるセミナーとなりました。
今回、県西部を中心とした本会の複数支部「エリアウエスト」(県南支部・埼玉西部支部・所沢支部・彩西支部)による共同事業として開催しました。


会場となったウェスタ川越


続々と到着する受講者のみなさん


会場内はほぼ満席状態


第一部

「事故物件取引の注意点」
弁護士 堀 克巳 氏
講演の第一部では、不動産関係の法律問題に精通する弁護士の堀先生による事故物件をめぐる不動産取引の注意点について、法律家からの視点で分かりやすく解説いただきました。
キーワードとなる「心理的瑕疵」について、家屋として通常あるべき住み心地の良さを欠くものとして捉える法律の立ち居地をベースに、“死”にまつわる忌まわしい過去を抱える物件、犯罪使用歴や周辺環境など居住後にも影響のある物件など事故物件の基本についての解説や、告知義務や原状回復、損害賠償など取引上の注意点について判例を交えて、詳しく教えていただきました。
最後に堀先生は、事故物件を今後増やさないために、独居や身寄りの無い住人への見守りや緊急連絡サービスなどの支援が必要であると説きました。


弁護士の堀先生


第二部

「事故物件に住んでみた」
事故物件住みます芸人 松原 タニシ 氏
第二部では、“事故物件住みます芸人”としてテレビやラジオで活躍中の松原タニシさんが、事故物件に実際に住んでみた体験談をご講演いただきました。
兵庫県出身の松原さんは、2012年にタレント北野誠さんの番組で、事故物件に住んで幽霊を撮影したらギャラが出るという企画に出演したことをきっかけに、以来7年間、大阪・東京・千葉など7物件の事故物件に住み続けています。
講演では、「事故物件あるある」として、いわくつきの物件にありがちな奇怪な現象、部屋の様子、体調変化などのホラー的に気になる事柄や、賃料の問題など不動産業者や周辺住民とのやりとりなど、たくさんのあるあるネタが披露されたほか、全国の様々な事故物件レビューまで、スライドでの写真や間取り図の上映を交えて、軽妙なトークで会場を盛り上げていました。
一見恐ろしく捉えがちな事故物件での生活も、慣れれば前向きに楽しく暮らせるという提言を、身をもって示した松原さん。「事故物件に7年住んでますが、この通り元気にやってます!」と笑顔を見せました。


松原 タニシ さん


第三部

「裁判傍聴のススメ」
裁判傍聴芸人 阿曽山 大噴火 氏
第三部では、裁判所に定期券で通う裁判傍聴のプロ、“裁判傍聴芸人”として知られ、テレビやラジオで活躍中の阿曽山大噴火さんにご講演いただきました。
“男のスカート”にこだわりがあるという阿曽山さんは、目深にかぶった帽子と金髪ロングヘアーに長いひげ、スカートというお馴染みの個性的な出で立ちそのままで会場に来場されました。講演では「事故物件から外れますが…」と趣向を変えて、自身がこれまで一万回以上も傍聴してきた刑事事件裁判のエピソードを披露していただきました。
厳粛で暗いイメージの強い刑事事件の裁判にあって、裁判官や被告人が繰り広げるこっけいなやり取りはまさに喜劇でした。罪を追求する中で判明した人間らしいミスや感情、意外な事実など、再現イラストも使って、実際に裁判をつぶさに傍聴しているからこそ分かる人間ドラマを、ご自身の名前のように爆発的な声量で紹介してくれました。会場もどっとした笑いが何度もあふれ出し、大いに盛り上がる中、あっという間の2時間半の講演が終了しました。


阿曽山 大噴火さん

ご来場の受講者の皆様、ご講演いただいた堀先生、松原さん、阿曽山さん、素晴らしい時間を本当にありがとうございました。


主催4支部長と講師のみなさん