一般財団法人ベターリビングでは、住宅の水回り空間において、冬季の健康障害を予防し、暖かく快適な暮らしを実現するため、窓や建物外皮の断熱化、適切な暖房設備の設置、冷たく感じない床等の対策を行うための住宅部品や部材等について、「水回りの良好な温熱環境の実現に資する製品リスト」として取りまとめ、リフォーム事業に携わる設計者、工務店の方々向けに紹介しています。
本年4月には、浴室ユニットと暖・冷房システム(浴室暖房乾燥機)について「良好な温熱環境の実現に資するBL-bs部品」の認定基準を定めており、この基準に適合する認定を開始しています。
このたび、本リストに掲載する製品情報を更新するとともに、「良好な温熱環境の実現に資するBL-bs部品」については新たにその旨の表示を行い、2022年11月版として公表しました。是非ご活用ください。
●水回りの良好な温熱環境の実現に資する製品リスト
また、リストへ掲載する製品選定の考え方等の詳細を記載した「水回りの良好な温熱環境の実現に資する製品ガイド」についても、浴室の断熱性能のレベルごとに、作用温度※18℃に到達するための浴室の暖房エネルギー消費量について比較したシミュレーション結果を新たに掲載するなど充実いたしましたので、併せてご活用ください。
※作用温度とは人体に対する温熱環境の効果を評価する指標で、簡易的には、室温と床・壁・天井等の表面温度の平均で表すことができます。水回りで発生する冬季の健康障害を予防するため、WHOは室温18℃以上を推奨しており、「住宅改修における水回りの設計に資する温熱環境暫定水準案」ではこの作用温度について18℃以上を確保することとしています。
●水回りの良好な温熱環境の実現に資する製品ガイド