会員コラム「私の宝」のご案内
本会発行の広報誌「宅建NEWS」にて連載中の会員投稿コラム「私の宝」。
毎号、会員の方が個人的に暖めてきた大切なことや、思い入れのあるエピソード、大好きな趣味や人生観を気ままに語っていただくコーナーです。
「現実逃避のひととき」から「趣味の世界」へと誘ってくれた二人の作家
株式会社アクセスエイト(彩西支部)
代表取締役 栗原 武 さん
作品の魅力にすっかり取り憑かれて
「映画」や「ドラマ」を見ている時間が私にとっての現実逃避の時間でした。公職に就いていた時、様々なストレスから逃れるために「映画」や「ドラマ」を見ることで、嫌なことや大変なことを忘れられる時間を求めている自分がいました。
そんな時、“この映画の原作(『秘密』)を読んでみたい”と思ったことがきっかけで、「東野圭吾」という作家に出会い、以来この作家の感動的で感慨深い作品の魅力に取り憑かれ完全にハマってしまいました。
以前と違い、今は「本は買うより借りる」方が却って楽しみが膨み、図書館で借りる本のほとんどが東野作品ばかりとなって、端から読破していきました。幸いにして作品数も90冊以上あることから、全作品読むまでには1年以上かかりましたが、最近は東野作品の「映画」や「ドラマ」も続々出てくるので楽しみ方も2倍です。
もう一人、私を虜にしてくれた作家がいます。最近脚光を浴びている「池井戸潤」です。
直木賞作品(『下町ロケット』)をきっかけに読み漁っていますが、次に読んだ『空飛ぶタイヤ』という勧善懲悪の小説をきっかけに池井戸作品にハマってしまいました。情熱的で人間味あふれる感動作品や読んでいて思わず吹き出してしまう面白い作品など、ドラマ化される作品も多く、連ドラ予約で見逃さないようにしています。
馴染みのある地名や駅名の登場に親しみも
この二人には思わぬ共通点があり、原作に馴染みのある地名・駅名、特に西武鉄道沿線の地名が登場することが多く、池井戸作品に至っては私の住む「狭山市」の地名まで出てくる作品まであって、読んでいてビックリさせられたこともありました。
私にとっては素晴らしい才能を持った尊敬できる作家であると同時に、親近感がわく作家でもあり、今では現実逃避のひとときから、「読書」や「映画鑑賞」が趣味と言えるように誘ってくれた二人の作家に心から感謝しています。
広報誌「宅建NEWS」2018年春号掲載