会員コラム「私の宝」

山の虜

北埼支部
株式会社マイハラ
代表取締役　舞原 智治 さん

達成感だけじゃない山登りの魅力

私は趣味で山登りをしています。山登りの魅力をいくつか紹介したいと思います。
まずは山頂まで登ったという達成感です。登っている間は足が疲れたり、息が苦しくなったり、モチベーションが下がったりと大変なことが多くありますが、登頂した瞬間にそんなこともすっかり吹き飛んで喜びに変わります。そして山頂からの山々の絶景を眺めていると、下界での煩わしいことも忘れて爽快な気持ちになります。
お昼に携帯バーナーでお湯を沸かしてカップラーメンやコーヒーを作るのも楽しいです。大自然の中では下界よりもはるかに美味しく感じます。携帯バーナーにも色々なメーカー・機種があり、使っているところを想像しながらカタログを見たり、店頭で実物のチェックをしたり、あれこれ吟味するのも機械モノ好きな男子として楽しいものです。
下山後にその地元の温泉で汗を流し、疲れを癒すのも楽しみです。温泉に入ると疲れが残りにくいように感じられ、あらためて自然が生んだ温泉の治癒力に驚かされます。

お気に入りのルート

ここまで山登りの魅力を紹介してきたわけですが、ここで自分が好きな山（登山ルート）について書きたいと思います。それは剱岳（つるぎだけ）の早月尾根（はやつきおね）ルートです。剱岳というのは大人気の北アルプスの山です。別山尾根ルートという登山道が有名で、命の危険があるルートにもかかわらず、夏の登山シーズンになると大渋滞を起こすくらいです。早月尾根ルートは日本海側から登るルートで、登山口から山頂まで2,200メートルの標高差があり、なかなかハードです。そのためか夏の登山シーズンでも混むことなく、大自然の中、静かで人込みの無い山登りが好きな自分としてはお気に入りのルートになっています。富山回りで遠い（車で自宅から登山口まで５時間）にもかかわらず、今まで５回も行ってしまいました。最初の３時間ほどは展望の効かない樹林帯で本当に辛いのですが、やがて森林限界を超えると周りの山々を見ることができ、終盤は剱らしい鎖場のあるような岩登りとなります。山頂はさすがの絶景で空の青、岩のグレー、雪の白、木の緑のコントラストが素晴らしく、頑張ってきてよかったと登頂の度に思います。

細々でも続けていきたい大切な趣味

山登りは自分にとっては健康のため、心のため、非常に役立っております。今は新型コロナのためにYouTubeを見て“エア山登り”をする程度ですが、今後も無理をせず他人に迷惑をかけないことを意識しながら、細々でもいいので山登りという趣味を続けていきたいと思います。

広報誌「宅建NEWS」No.184号（2022年7月発行）掲載